１．私達の活動理念

　今や国際語となった過労死（KAROUSHI）は、2010 年度まで緩やかな下降トレンドを描いていましたが、2011 年度から再び上昇トレンドに転じています。

　過労死・過労自殺は、過重労働・過重な精神負荷・長時間労働・深夜勤・職場の人間関係等、様々な要因が指摘されていますが、根本的な要因として、経営者がグローバル経済の下で生き残りをかけて、売り上げ・シェア拡大、収益性の向上に力を注がざるを得ない中で、人事労務管理や人材育成がないがしろになりがちになっていることがあげられます。

　企業も発展し働く人が働きがいをもって仕事をするためには、従来個別にアプローチしてきた「企業経営」と「人事労務管理」にブリッジをかけ、経営者が社員にディーセント・ワーク（人間らしい働きがいのある仕事）を提供することが必要です。

　そこで、多様な専門分野の知識や経験を持った人たちを統合して、会社経営と人事労務の問題を抱える人たちに、飯塚理事長が勤務していた関東経済産業局でのネットワークと社会保険労務士としてのスキルとネットワークによって、企業や働く人に情報やノウハウを提供していくものとして、非営利であり、なおかつ民間の立場で設立される社会貢献事業つまりＮＰＯという組織を設立することに、その社会的意義を見出したのです。

２．私達の活動目的

　中小企業経営支援のシンクタンク」たる関東経済産業局の「経営支援策」と 社会保険労務士による「人事・労務管理」との間にブリッジをかけることにより、「ディーセント・ワーク」ができる「働く人がイキイキと仕事ができる会社」作りをお手伝いします。

３．具体的な活動内容

• 経営者と働く人とのヒヤリングを通じて働きがいのあるワーク・ルールの作成をお手伝いします。
• 働く人のモチベーションが上がる人事評価制度の作成をお手伝いします。
• 経済産業省の支援策に精通した中小企業診断士が、支援策の活用をお手伝いします。
• 管理職や社員の働きがいを「Decent Work Assessment」で「見える化」し、その結果をもとに、管理職や社員が働きがいを持って仕事のできる労務管理作りをお手伝いします。
• 私たちは「メンタルヘルス法務主任者」として、メンタルヘルスと法務に精通した専門家であり、精神科医・産業カウンセラー等とのネットワークを活用したメンタルヘルス対策を立案、実行、検証をお手伝いします。

４．運営は「働きがいのある会社を作ることが過労死のない社会を作る」という志で支えられています

　私たちは、働きがいのある会社を作ることが過労死等のない社会をつくることであるという志をもって非営利の社会貢献事業活動をすることを目的として２０１３年９月に法人格の認証を得た団体です。
　この活動は、会員や支持者の会費と寄付金、研修会など非収益事業によって、活動に必要な最低費用で賄われています。ＮＰＯ法人ディーセント・ワークへの扉の活動を支える一人としてぜひ参加してください。

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