DECENT WORK JOURNAL

■ ディーセント・ワークとは

 ディーセント・ワーク(Decent Work)とは、1999年に国際労働機関(ILO)のフアン・ソマヴィア事務局長がILOの活動として掲げたもので、「権利が保障され、十分な収入を得、適切な社会的保護のある生産的な仕事」のことを指します。我が国でも2010年の新成長戦略でディーセント・ワーク「人間らしい働きがいのある仕事」に向けて様々な施策に取り組むことを謳いました。


 今私たちを取り囲む職場の環境は、職場における仕事のゆとりが急速に失われ、共同体的な関係も脆弱化しています。 その結果、過労死・過労自殺は増加し、そういった日本の状況が報道されることが増えたことで、海外でもそのまま「KAROUSHI」として翻訳されるようになりました。

 企業も発展し、働く人も過労死・過労自殺しないためには、従来個別にアプリーチしてきた <企業経営> と <人事労務管理> との間にブリッジをかけ、経営者と働く人が共同してディーセント・ワークができる企業にしていくことが必要です。

■ ディーセント・ワークの基本的な考え方 ■ 企業を動かすのはヒトです

従業員が「健康でいきいきと働ける職場づくり」は、

  • 業務の生産性
  • 従業員のロイヤリティー
  • 採用力
  • 次世代育成力
  • 社会的評価

などを向上させる、企業にとって大きなリターンが見込める有望な投資です。